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【日本語】留学生のための日本進学と学校ガイド

2022/09/30

留学生の皆さん!
初めまして、日本留学経験者で日本で働いている「K」です。

・日本語学校卒業だけでは満足できない
・日本語だけでなく、好きなことや専門分野などについてしっかりと勉強したい
・日本の大学や専門学校を卒業したい
・母国で学んだことを活かして仕事をしたい
・日本で就職したい
・日本の生活や文化を更に満喫したい
......などなど、と思ったことはありませんか?

そんな皆さんの夢を叶えるために、記事を更新していきますのでお手伝い出来ればと思います!
日本での学校事情(高等教育機関)や
日本で進学するには知らなければならない、10つのポイントを説明します。

この記事が日本語ですが、中国語で読みたい場合、下記のリンクをクリックしてください。

【繁中版】留學生升學簡介:日本學校有哪些?
【簡中版】留学生升学简介:日本学校有哪些?



【ポイント】
①日本で進学するには最低限の条件は?
②日本にある学校の種類
③大学・短期大学
④大学院・専門職大学院
⑤専門学校
⑥専門職大学・専門職短期大学
⑦高等専門学校
⑧その他スクール
⑨入試・入学の時期
⑩進学するために何をすればいいですか?

 

①日本で進学するには最低限の条件は?



  • 日本語能力

  • 18歳以上。高校卒業。

  • 留学ビザの申請ができるかどうか

  • 日本語学校での出席率 ※出席率が低い場合、入学が難しいケースがあります。


 日本語能力が重要である理由



  • 授業は基本的に日本語で行われます。

  • 日本語能力試験(JLPT)のN2が最低限ですが、授業を理解するにはN2以上がおすすめです!


②日本にある学校の種類


日本の高等教育機関は、大学と専門学校だけではありません。
また、学校名には大学や専門学校に似ていても、実際はそうではない場合もあります。

【日本の学校】※卒業すると学位を取得できます。

  • 大学

  • 短期大学

  • 大学院

  • 専門職大学院

  • 専門学校

  • 専門職大学・専門職短期大学(2019年新設)


【その他スクール】※卒業すると学位が授与されません。
学校名に学校や学院が含まれ、上記に属しないことも多いです。

 

③大学・短期大学


 大学:4年制(一部医療関連の学部では6年)


学術の中心として専門的能力のみならず、高い教養や知識を学べます。
卒業すれば、「学士」という学位を取得できます。
英語のみで卒業する学部もありますが、授業は主に日本語で行われます。
特に大学の授業には専門的な内容が多く、理解するには高い日本語能力が必要です。
日本語能力に不安な方、一部の大学では進学前の準備教育課程の「留学生別科(日本語別科)」や在学中の日本語授業も用意されます。
国立、公立、私立があります。

 

 短期大学:2年制


大学と名前が似て言いますが、修業年限は大学より短いです。略称は「短大」。
学術より、::社会に役立てる技術や知識::を中心に学びます。
卒業すると「短期大学士」という学位を取得できます。
短期大学士は大学編入が可能です。
大学と同じく、一部の短大では「留学生別科(日本語別科)」や在学中の日本語授業も用意されています。
公立、私立がありますが、国立がありません。公立も数校ありますが、ほとんどが私立です。

 

④大学院・専門職大学院


大学の上位で、学術研究の人材育成を目的とした教育機関です。修士課程と博士課程があります。単位の履修のみならず、論文の審査と合格が卒業の条件となります。

 

 修士課程:2年
博士課程(前期):2年


卒業すると、「修士」の学位を取得できます。

 

 博士課程(後期):3年


修士の学位や専門職学位を有する方のみが入学できます。卒業すると、「博士」の学位を取得できます。博士を目指す場合、前期・後期合わせて最低5年になります。

 

 専門職学位課程:2~3年


専門職大学院ともいいます。事例研究や現地調査を中心に、理論と実務を両方重視します。
一般の修士課程と異なり、論文作成を必須としません。卒業すると、「修士(専門職)」の学位を取得できます。

 

 ⑤専門学校


正式には「専修学校専門課程」といいます。
就職や資格取得のために専門的な能力・技術を学べる学校です。就職のための教養・サポートが充実している学校もあります。
専門学校は多数が2年制ですが、医療や看護など高度の専門能力が求められる分野では、3年制や4年制の学校もあります。

 

 2年制・3年制


卒業すると、「専門士」という学位を取得できます。
※3年制を卒業する場合、日本での大学編入も可能です。

 

 4年制


卒業すると、「高度専門士」という学位を取得できます。
※日本国内において大学卒業と同等の証明となり、大学院進学も可能です。

 

 ⑥専門職大学・専門職短期大学


2019年に新設した制度です。理論のみならず実践力も重視した課程で学べます。

 

 専門職大学:4年制


卒業すると、学士(専門職)の学位を取得できます。

 

 専門職短期大学:2年制


卒業すると、短期大学士(専門職)の学位を取得できます。

 

⑦高等専門学校


通称は「高専」です。中学を卒業してから5年一貫制で、実験・実習など実技的な授業が中心となります。留学生の場合、高校卒業者となるため、4年次より編入学になります。卒業すると、「準学士」の学位を取得できます。

※専門学校と名称が似ていますが、違いとしては、専門学校の入学資格は高校卒業に対し、高等専門学校は中学卒業です。

 

 ⑧その他スクール


上記の学校以外にも、スクールも多いです。
スクールや学科により、留学生ビザの発行ができるのが限られています。
卒業しても学位は授与されません。
※学校名称には学校や学院などが含まれ、大学や専門学校に似ている名称もあります。

 

 ⑨入試・入学の時期


日本の学校は基本的に4月入学ですが、一部は9月入学もあります。
9月~2月は入試シーズンです。余裕を持って準備し、目標の学校を目指しましょう!

 

 ⑩進学するために何をすればいいですか?


 【学校選び】


資料請求→オープンキャンパス参加

※勉強内容・卒業後の進路・学校の雰囲気などを知った上で、自分に合った学校を選択しましょう。
※日本でのオープンキャンパスは予約制が多く、予約をして参加しましょう。参加できなくなった場合、必ず事前に学校に連絡しましょう!

 

 【入試準備】


募集要項を確認→出願
入試のための準備

※出願の資格や必要な書類など、必ず募集要項にしっかりとチェックしましょう。
※日本では学部や学科を別々に応募します。学部や学科別の募集要項と試験日程を確認しましょう。
※求められる日本語能力の証明として、日本語能力試験のN2以上合格で十分ですが、大学受験の場合は日本留学試験の成績が必要とされます。

 




コソコソ話/【K】より


日本での学校事情(高等教育機関)や
日本で進学するには知らなければならない、10つのポイントを説明しました。

わかりましたでしょうか。

日本で進学するには準備のみならず、不安も多いと思いますが、
これからも留学生の皆さんのために、情報提供や疑問解消に繋がる記事を更新していきます!

それでは次の記事でお会いしましょう!